みなさまこんにちは。もつでございます。
今回は、特にクラシック音楽を独学で学ぶ方に向けた記事。
ちょっと専門的ですが、ご興味ありましたらお付き合いください。
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おすすめはしないですね!
今回は、楽器をやる上でほぼ必ず通るであろう『エチュード』について。
エチュードは日本語で練習曲。各楽器の苦手な動きや、音楽表現において大切なことなどが学べる内容になっている曲が数十曲ほど、曲集になっているものを言います。
そんなエチュードですが、個人的には独学で進めるのはおすすめしません。
しかし独学で楽器やりたい、という方もいらっしゃると思いますので、【エチュードを独学でやるデメリット】や【独学でやる上での注意点】について書いていきたいと思います。
エチュードを独学でやるデメリット
エチュードをやる上で大事なのは、【この曲で学ぶべきことは何か?】をしっかりと把握した上で取り組むこと。
そして、
【その課題をクリアできているか?】を客観的に判断できることだと思います。
そしてこの2点を独学でしっかりできる方って、何かしらの楽器をプロレベルで演奏できる方くらいではないかな、と思います。
学習課題を正確に把握するためには、音楽理論等の知識がしっかりとないといけません。また、楽器ごとの苦手なこと、構造上の問題、音楽を形作る上で重要なことなど様々なことを知っていないと、学習課題の把握ができないと思います。
また、課題がクリアできているかの判断は、プロでも至難の技だと思います。よく「専門以外の楽器だと、良し悪しがそこまでわからない」ということを聞きますが、音大生などでもそのレベルなので、アマチュアの方はかなり厳しいのではないでしょうか。
もちろん、ひとまず楽譜通りに音を並べられるように独学でやるのも良いのですが、学習効果は半減すると思います。
ですから、その楽器のことやエチュードのことをよく知っていて、耳も良い演奏家の方にレッスンを受けて進めるのがベターですね。
独学でエチュードをやるなら、このくらいやりましょう。
もしどうしても独学、という場合には、個人的には以下のようにやってみると良いかなと思います。
①まず譜読みをします。
②テンポを1ずつ上げながら、インテンポで演奏できるようにします。
③完成したら、録音してみます。
④ラクールやフェルリングなどはプロの音源があるので、聴き比べてみます。
⑤プロより劣るところが30箇所くらいはあると思うので、一生懸命探します。
⑥スロー再生したりしながら聴くと、リズムの乱れも分かりやすいです。
⑦プロと聴き比べても遜色ないレベルまで、仕上げます。
このくらいやれば、独学でもある程度学習効果がなくならずにエチュードをすすめることが出来るのではないでしょうか。
厳しい!と感じるかもしれませんが、やはり独学というのは険しい道なのです…。
特に『聴き比べても遜色ないレベル』というのは、プロに比べれば『聴いて判断する力』が低いため、このくらい追求しないといけない、ということですね。
自分で『プロと比べても遜色ないぞ!』は、プロからしたら『まぁまぁ、似てるかな?』レベル、くらいに考えた方が良いかと思います。そのくらい一流のプロは聴いて判断する力が高いです。
結論:とはいえ、独学は独学で楽しいですよ。遠回りも多いけど。
というわけで、エチュードを独学でやることに関して書いてみました。
結論、私もベースやドラム、ギターもほぼ独学ですが、問題なく曲も演奏できていますし、独学は独学で楽しいです。
色々と書きましたけど、覚悟を決めて独学で楽器を練習するのも、悪くないと思いますよ。
ではまた!
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