サックス マウスピースの寿命について

今回はサックス用マウスピースの寿命について。

結論からいえば【サックスのマウスピースの寿命は、使用頻度と材質によりますが、おおよそ2〜3年程度】です!

寿命とは

そもそもサックスのマウスピースで、寿命とはなんでしょうか?

これは、マウスピースが摩耗してしまい、特にテーブルやレールと呼ばれる部分が変化し、それにより吹きにくくなってしまうことです。

こうして吹きにくくなるまでの期間を、寿命と呼びます。 

まずサックスの音が鳴る仕組みですが、サックスはリードとマウスピースがぴったりとくっついて、離れてを繰り返すことで、音が鳴ります。

マウスピース先端とリードがぴったりとくっつき、離れてを繰り返します。

しかしマウスピースのリードが触れる部分が摩耗すると、コンマ数ミリレベルで新品よりもザラザラしてしまい、ぴったりとくっつきにくくなるようです。

そしてそれが、ノイズが入ったり、今まで使えていたリードがどれも使いにくく感じてしまう原因となるのです。

これを、「マウスピースの寿命がきた」みたいに呼んでいるんですね。

 

どんなマウスピースでも摩耗するの?

この摩耗についてですが、マウスピースの材質によっても異なるようです。

クラシックでよく使われるマウスピースや、ジャズラバーなどと呼ばれるものの多くは、エボナイトと呼ばれるゴムの一種でできています。黒いマウスピースはほとんどこのエボナイトです。

こちらは定番、S90 180 / H.Selmer

エボナイトは比較的柔らかく、人によってはスワブ(掃除用の布)を通すのもためらうというほど。

なので、摩耗も比較的しやすい印象です。

 

一方金属製のメタルマウスピースは、素材にもよりますが、やはりエボナイトよりは摩耗しにくいと思います。

私自身があまり長く一本のメタルマウスピースを使ったことがないのですが、エボナイトよりは明らかに傷などもつきにくいです。

METAL HL 2018 #7 /Gottsu

しかし、メタルは逆に錆等の問題があります。

表面の仕上げや素材にもよりますが、そうした錆などが使用感に影響することもありますね。

一般的な寿命はどのくらい?

私がクラシック畑の人間なので、そういう界隈の人の話になってしまいますが、

クラシック関係の人々はプロクラスだと2〜3年程度で交換する方もいらっしゃるようです。

一方で、マウスピースが変色して薄茶色になっても使い続けるプロもいらっしゃって、結論「人それぞれ」なようですね 笑

 

一方私は、やはり3年くらいして変色も目立つようになったら買い替えます。とはいえサックスを始めてまだ8年程度ですし、色々なマウスピースをとっかえひっかえ使っているので、明らかな寿命と感じたマウスピースはまだ2本程度ですね。

 

ただ上記は毎日何時間も吹いているプロや音大生などの話です。アマチュアの方など毎日吹かない、週1〜2回程度練習で使用される方でしたら、5年くらいは平気ではないでしょうか。

結論:異常を感じたら、新品と吹き比べてみるのがおすすめ 

ということで、マウスピースの寿命問題でした。

結論、自分が吹きにくくなければいいわけですから、5年だろうと10年だろうと問題なければ使用してOKです!

 

ただし「ノイズが増えた気がする」「合うリードが減った気がする」など、何かしら異常を感じたら、今使っているマウスピースを新品数本と吹き比べてみると良いかもしれません。

明らかに新品の方が吹きやすいなどあれば、それはマウスピースの摩耗によるものかもしれませんので、買い替えを検討しましょう。

 

ではまた!

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音大卒業後、某企業でレッスンや楽器販売などを行う。 2022年からライター兼ミュージシャンとして独立。 「おひとりさまスクエアシリーズ」 「実力でぶん殴られたシリーズ」などを投稿