今回はサックス用マウスピースの寿命について。
結論からいえば【サックスのマウスピースの寿命は、使用頻度と材質によりますが、おおよそ2〜3年程度】です!
寿命とは
そもそもサックスのマウスピースで、寿命とはなんでしょうか?
これは、マウスピースが摩耗してしまい、特にテーブルやレールと呼ばれる部分が変化し、それにより吹きにくくなってしまうことです。
こうして吹きにくくなるまでの期間を、寿命と呼びます。
まずサックスの音が鳴る仕組みですが、サックスはリードとマウスピースがぴったりとくっついて、離れてを繰り返すことで、音が鳴ります。
しかしマウスピースのリードが触れる部分が摩耗すると、コンマ数ミリレベルで新品よりもザラザラしてしまい、ぴったりとくっつきにくくなるようです。
そしてそれが、ノイズが入ったり、今まで使えていたリードがどれも使いにくく感じてしまう原因となるのです。
これを、「マウスピースの寿命がきた」みたいに呼んでいるんですね。
どんなマウスピースでも摩耗するの?
この摩耗についてですが、マウスピースの材質によっても異なるようです。
クラシックでよく使われるマウスピースや、ジャズラバーなどと呼ばれるものの多くは、エボナイトと呼ばれるゴムの一種でできています。黒いマウスピースはほとんどこのエボナイトです。
エボナイトは比較的柔らかく、人によってはスワブ(掃除用の布)を通すのもためらうというほど。
なので、摩耗も比較的しやすい印象です。
一方金属製のメタルマウスピースは、素材にもよりますが、やはりエボナイトよりは摩耗しにくいと思います。
私自身があまり長く一本のメタルマウスピースを使ったことがないのですが、エボナイトよりは明らかに傷などもつきにくいです。
しかし、メタルは逆に錆等の問題があります。
表面の仕上げや素材にもよりますが、そうした錆などが使用感に影響することもありますね。
一般的な寿命はどのくらい?
私がクラシック畑の人間なので、そういう界隈の人の話になってしまいますが、
クラシック関係の人々はプロクラスだと2〜3年程度で交換する方もいらっしゃるようです。
一方で、マウスピースが変色して薄茶色になっても使い続けるプロもいらっしゃって、結論「人それぞれ」なようですね 笑
一方私は、やはり3年くらいして変色も目立つようになったら買い替えます。とはいえサックスを始めてまだ8年程度ですし、色々なマウスピースをとっかえひっかえ使っているので、明らかな寿命と感じたマウスピースはまだ2本程度ですね。
ただ上記は毎日何時間も吹いているプロや音大生などの話です。アマチュアの方など毎日吹かない、週1〜2回程度練習で使用される方でしたら、5年くらいは平気ではないでしょうか。
結論:異常を感じたら、新品と吹き比べてみるのがおすすめ
ということで、マウスピースの寿命問題でした。
結論、自分が吹きにくくなければいいわけですから、5年だろうと10年だろうと問題なければ使用してOKです!
ただし「ノイズが増えた気がする」「合うリードが減った気がする」など、何かしら異常を感じたら、今使っているマウスピースを新品数本と吹き比べてみると良いかもしれません。
明らかに新品の方が吹きやすいなどあれば、それはマウスピースの摩耗によるものかもしれませんので、買い替えを検討しましょう。
ではまた!
コメントを残す