みなさまこんにちは、もつでございます。
さて本日は、バンドーレンリード吹き比べ企画第2弾、『JAVA FIELD RED CUT』、通称『赤ジャバ』『赤箱』です!
地味に使っている人が多いですが、プロだとそこまで多くないかな?という印象です。クラシック出身の人にはおすすめな気もします。
では、さっそく行ってみましょう!
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まずは公式説明から
バンドーレンのジャズ用リードとしては初めてのファイルド・カットされたリードの登場です。
よりフレキシブルで、正確なアタック、遠鳴りがして芯がありリッチな響きが得られ、演奏をより楽しくしてくれます。
バンドーレン日本公式サイトより
そもそもファイルド・カットって何?というところだと思いますが、まず下画像をご覧ください。
左がファイルド・カットのリード、右がアンファイルド・カットのリードなのですが、カットの端っこが少し違うのがお分かりいただけますでしょうか?
ファイルドカットは削ってある部分の根元がきれに整えられていますね。表皮だけを削る加工がほどこされています。対して右のアンファイルドカットは「切りました!」という感じです。
違いとしては、ファイルド・カットは音がすっきりクリアになる印象がありますね。明るくなるという方もいらっしゃいます。また立ち上がりもクリア・綺麗な印象です。アンファイルド・カットは良い意味で音色に渋み・雑味が加わる印象がありますね。
基本的にファイルド・カットはクラシック奏者に、アンファイルド・カットはジャズ系の奏者に好まれる傾向があります。ですから、クラシック系奏者御用達の青箱や銀箱はファイルド・カットですし、ジャズ奏者御用達の緑箱(JAVA)やRICOはアンファイルド・カットです。
インプレッション
今まで吹く機会がありましたが、意外と万能で驚きました。クラシックの現場でわざわざ使おうとは思いませんが、クラシック系のマウスピースに合わせてもおもしろいと思います。
吹奏感はJAVAに近いかと思いきや、水色の『V21』に近い印象を受けました。ファイルド・カットだからなのか、今まで使ってきた青箱なんかとも近いものを感じます。整っている感と言うのでしょうか。JAVAの音色をよりクリアに、雑味なく、発音もくっきりした感じですね。
今ジャズ・ポップス系のマウスピースには赤箱を合わせているのですが、それは私が青箱をメインにしていたからかこのリードの吹奏感が一番すんなり吹けたからです。もしクラシック畑の人でメタルなどのジャズ・ポップス系マウスピースに挑戦しようと思っている方がいらっしゃったら、リードは赤箱がおすすめです。
おすすめマウスピース、番手など
S90などには、私は合わせないかな…。もちろんダメではないのですが、もっと合うリードがあるというか、赤をわざわざ合わせた方が良い用途は結構限られるように思います。
ただセルマーのコンセプトに合わせると面白かったです!もともとコンセプトは太い音色を持っていますが、その一方で音の輪郭がぼやけやすかったりします。そこで、この華やかな赤箱を使うとすぱーんと鳴ってくれるんですね。
メイヤーなんかにももちろんおすすめできます。本田雅人さんは3番だそうです。私も3番がおすすめですが、人によってはちょっと重たいかもしれません。
メタルにもいいですね。本間将人さんはゴッツのMETAL HL 2018 7番に2半を合わせていらっしゃるようです。メタルのコントロールが難しいと感じている方は、赤箱だと少しコントロールしやすいかもしれません。
ただし、緑箱(JAVA)より硬くて青箱(Traditional)より柔らかいので、人によっては「合う番手がない」ケースがあるかもしれません。逆に、緑箱だと柔らかすぎて、青箱だと硬すぎる方にはおすすめです!
まとめ
いかがだったでしょうか!バンドーレンリード吹き比べ企画第2弾、『VANDOREN JAVA FIELD RED CUT』でした。このリードはファイルド・カット故に思いのほか万能でびっくりしました。クラシックの方でも営業でポップスなどばっかり吹くというときは、赤箱を使ってみるとおもしろいかもしれませんね。
ではまた!