今回は、クラシックサックスの曲をご紹介するシリーズ、上級編です!
サックスはクラシック音楽で用いられる楽器としては新しい楽器ですから、レパートリーとしては現代曲が多いです。
普段現代曲を聴かない方にとっては難しく感じるかもしれませんが、魅力的な曲ばかりです。ぜひ楽しんでください!
①ラプソディ / A.ウェニャン
アドルフ・サックス国際コンクール決勝のために書かれた、非常に技巧的な楽曲です。
1楽章、3楽章はとにかく流れるような連符、2楽章は非常に美しい旋律が魅力的。こちらは第2回アドルフ・サックス優勝の、原博巳氏の演奏です。
②ソナタ / オルブライト
アメリカ人、オルブライトのソナタ。
1楽章は非常に数学的というか、色々なパーツが複雑に絡み合って、ひとつの音楽になっていく感じが好きです。また2楽章の、とてつもない悲壮感も良いですね。
こちらは、第6回アドルフ・サックスコンクール第2位の上野 耕平氏の演奏。コンクールでの実際の演奏です。
③コンチェルト / ダール
こちらもアメリカ人、ダールのコンチェルトです。
アメリカ人の作曲家作品は、やはり教会音楽とかが生活に根付いているからなのか、ハーモニーがわかりやすいし、音楽の構造としても明確なんですよね。そしてこの曲は出だしから派手です。
アメリカのサクソフォニスト、ティモシー・マカリスター教授の演奏です。ぱかーんと明るくて明瞭なサウンドが気持ちいいですね。
④ソナタ / デニゾフ
デニゾフは、ロシア人作曲家。セリー音楽というジャンルに分類されるのですが、これがなかなか何回。このソナタも、特に2楽章はかなり何回な響きだと思います。演奏する方も相当大変です。
こちらは、スロヴェニアのサクソフォニスト、ミーハ・ロギーナ氏の演奏。発音が綺麗すぎる、そして音色のコントロールが凄すぎます。
⑤サイバーバード協奏曲 / 吉松隆
『ファジーバード・ソナタ』の作曲家、吉松 隆氏の作品です。
こちらはサクソフォーンとピアノと打楽器というトリオとオーケストラという、少々特殊な編成の曲です。それもあって、かなりジャズや映画音楽的な要素を感じます。
またまた原氏の演奏。この他にもさまざまな演奏がYouTubeに上がっていますので、是非探してみてください。
⑥バラード / F.マルタン
フランス語系スイス人作曲家、フランク・マルタンの作品。
バラードは詩的な曲や悲壮的な曲を指すことが多いですが、この曲も終始、暗いです。
ずっとずっと悲壮的でありながら、特に終盤に向かってのエネルギーは凄まじいものがあり、最後の最後にダブルハイGをもってくる鬼畜ぶり。最初は低音レを弱く出し、最後は超高音域という、大変に難易度の高い曲です。
演奏は、第5回アドルフ・サックスコンクール優勝の、シモン・ディリク氏の演奏。優勝した際の、決勝での演奏です。
まとめ
というわけで、クラシックサックスのために書かれた曲、上級編でした!
ぱっと聴いた感じは難しく感じると思いますが、特にクラシックサックスを専門でやっていきたいという方は、こういった現代曲は避けて通れません。
どの曲も大変魅力的な曲なので、ぜひ聴き込んでください!
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