VANDOREN Traditional【使ったことない人探すのが大変なくらいのド定番】バンドレン リード吹き比べ・徹底比較レビュー!

みなさまこんにちは、もつでございます。

今回はバンドレン リード吹き比べ企画第1弾、『traditional』通称『青箱』です!もはや私がレビューする意味をあまり感じないくらいの定番リードですが、こういう企画ですので、まずは定番から攻めていきたいと思います。

それでは、さっそく行ってみましょう!

まずは公式の解説から

このリードは、長年にわたって高い評価を得ている一番幅広く使われているリードです。非常に薄いティップからきわめてピュアな音質が生み出されるようにデザインされており、また振動する部分のコシが強くJAVAやV16よりも∗パレットが厚くなっています。

∗パレット 最大限に振動する部分のこと。

バンドーレン日本公式サイトより

ということで、この説明文からもロングセラーであることがうかがえます。ティップはリードの先端部分で、パレットはつまり先端は薄めで、その後ろは厚めになっているということですね。

ティップ、パレット等の用語が出てきたので、画像を使って説明します。

リード先端がティップ、後端がヒール、そして振動部がパレットです。バンドーレン公式だと「最大限に振動する部分のこと。』としか書かれていませんが、おそらく『ハート』と呼ばれる振動部分のことを言っているのだと思います。

超ロングセラー、ジャズ・クラシック問わず様々な方が使用しているのは言うまでもありません。部活で最初に使ったりもらったりしたのがこの青箱だったという方も多いのではないでしょうか。

また、このトラディショナルの特徴として、ソプラニーノサックスやバスサックスなどの特殊管までラインナップがあるというのがあります。音大だとたまにバスやソプラニーノを使用する機会があり、私も長いことバスサックスを演奏していた時期があったのですが、その時もトラディショナルを使用していました。というかトラディショナル以外に選択肢ありませんでした。

なので品質だけでなく、そのラインナップの幅広さからも、多くのユーザーに支持される超定番リードとなっています。

インプレッション

まず本当に使いやすいです。クラシック畑の人はかなりの確率でこの青箱を使っていますし、ジャズ界隈でも使っている方は普通にいらっしゃるようですね。ジャンルを選ばない、万能選手と言えます。

銀箱(V12)と比べると、立ち上がりがクリアで雑味のない音色が特徴ですね。クセがなく吹きやすいですし、発音もしやすく、音色も作りやすい・まとめやすいです。

ただ、これはバンドーレン全体に言えることですが、この青箱はほんとうに個体差が凄いです。これが原因で結構ダダリオ(旧リコ)にもユーザーが流れているような印象はありますね。天然素材ですから仕方ないのですが。ただダダリオのリードを吹いていると、もうちょっとどうにかなる気もしなくもありません。

しかし当たりのものは一箱に数枚はちゃんといます。テナー・バリトンは1箱5枚ですが、これでも当たり1枚はある印象ですね。一箱全部外れたという方もいらっしゃいますが、それは凄くシビアな方か、そもそも番手などが合っていないのでは…と思います。

もちろんシビアに見れば「最高!」というのは1箱に1枚もなかったりしますが、そこは妥協して己の技術でカバーするか、人口素材のリードにいくしかないと思います。ケーンのリードというのはそういうものです。

そしてこれもバンドーレンの特徴ですが、良いリードは比較的長持ちします。ダダリオはこの辺が結構すぐダメになる印象がありますね。

バンドーレンは若くてバキバキ鳴る状態から、上の倍音などが落ち着いたリードになっていく感じなのですが、ダダリオは吹きやすい状態から文字通り「へたっていく」感じが強いです。

おすすめマウスピース、番手

このリードはあまりジャンルを選ばないですが、クラシック向けでコシは強めなので、番手はしっかり考える必要があります。

例えば、メイヤーであれば2半、S90の180やコンセプトであれば3あたりを使うのが良いでしょう。音大生~プロクラスだと180やコンセプトは3半をつけている人も多いですが、最初は3で様子をみていく方が無難かなと思います。

ジャズ系だと、土岐英史さんがクラウドレイキー4*4に3番を合わせていたと記憶しています。なめらかな音色を持つリードなので、バキッとしたマウスピースが合うかもしれません。

メタルは開きによりますが、メタルの華やかさが薄まる気もするので、相性の良いマウスピースは意外とないかもしれないですね。ギラギラした成分を抑えたいから青、というのもあるのですが、コシが強い故になんか上手くマッチングしない気がします。もし使うなら7番くらいの開きの場合だと2半くらいが良いでしょうね。

ちなみに、Eric Marienthal(エリック・マリエンサル)はビーチラーに青箱の2半を合わせてるることで有名です。メタルに青箱を合わせているプロもいるので、もちろん「使えない」訳ではありませんよ!

ただ、基本的にクラシック系の方におすすめかなと思っています。

個人的なおすすめとしては、ジャズであればクラウドレイキーやビーチラーなどの華やかで派手すぎないマウスピース、クラシックであればおそらくどんなマウスピースでも相性ばっちりです。

私の使い方

上に書いたこととあまり変わりませんが、私自身はこの青箱は常にストックがあるくらい良く使います。ストックが無いと不安です 笑

セルマーS90 180やコンセプトであれば3半、バンドレンAP3であれば3もしくは3半、A28やAL4は3を使用します。基本的にS90 180をメインで使用しているので3半をストックしていましたが、ここ数日でVANDOREN AL4ブームがきているので、もしかしたら3をストックするようになるかもしれません。

ジャズ・ポップス系では使用しません。赤箱(JAVA RED FILED CUT)を使用しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか、バンドレンリード吹き比べ企画第1弾でした!

今後も更新していきますので、おたのしみに!

【リード比較トップページに戻る】

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
mo2
音大卒業後、某企業でレッスンや楽器販売などを行う。 2022年からライター兼ミュージシャンとして独立。 「おひとりさまスクエアシリーズ」 「実力でぶん殴られたシリーズ」などを投稿