吹奏楽・クラシックサックスの【普通な・一般的な】セッティングとは【初心者におすすめ編】

こんにちは、もつでございます。

本日は、吹奏楽・クラシックサックスにおいての「普通な・一般的なセッティング」について書いていきたいと思います。

正直、人によって違うのでなんとも言えませんが、ひとまずここからスタートすれば大きく外れることはないでしょう、というものをご紹介します!

なお、今回ご紹介するのは「プロはこれを使ってます!」というより、「初心者はこれを買っておけばとりあえず大丈夫!平均点よ!」というセッティングです。業界標準的なセッティングを知りたい方は、下記を参照してください。

ソプラノサックス

●マウスピース:Selmer S90 170
●リード:Vandoren Traditional 3
●リガチャー:H.Selmer LIGATURE GL

まずはソプラノサックスから。

マウスピースは、H.SelmerのS90 170が王道です。プロも多く使っているのではないでしょうか。

その他に、最近は「Selmer Concept」や「Vandoren SP3」も増えてきたようです。しかしこれらはS90 170に比べると息圧がしっかりしていないと吹きこなせないので、もしこれらが欲しい場合は、必ず試奏しましょう。

リードは、バンドーレンの青箱が鉄板です。3半の方も多いですが、最初は3で十分でしょう。また、V12(銀箱)の3もおすすめです。

リガチャーは、セルマーのゴールドラッカー。もし予算に余裕があれば、金メッキがおすすめです。またさらに余裕があれば、BGのL50、L51なども良いですね。

ハリソンのリガチャーも人気がありますが、他よりすこし折れやすいので、初心者の方にはあまりおすすめしません(1万円以上して、すぐ切れては悲しいですからね…)。

ソプラノサックスはコントロールが難しいので、まずは色々楽器屋さんで吹いてみて、一番音程などが定まりやすいものを選ぶのが良いと思います。

アルトサックス

●マウスピース:H.Selmer S90 180
●リード:Vandoren Traditional 3
●リガチャー:H.Selmer LIGATURE GL

つづいてアルトサックスです。

マウスピースは「Selmer S90 180」。一番王道ですし、コントロールしやすいです。ここから始めると、他のマウスピースも試しやすいと思います。

「Selmer S90 170」も多くのプロ奏者が使用していますが、私はまず180を使用した方が良いと考えています。それは170は開き(リードとマウスピース先端の隙間の大きさ)が極端に狭く、170に慣れるとその他ほとんどのマウスピースがしんどく感じるためです。

今後いろいろなマウスピースに乗り換えやすくするためにも、最初は180からスタートするのが無難かと思います。

他のものとしては、「Selmer Concept」や、「Vandoren AL3」、「Vandoren AP3」などもおすすめです。しかしこれらは180より少しパワーが必要なので、必ず吹き比べてみてください。

リードは、バンドーレンのトラディショナル3番です。業界標準としては3半なのですが、初心者の方は3の方が絶対にいいです(硬いリードを使って力む癖がついてしまう方が多いため)。あまりにもパワー負けする印象だったら、V12(銀箱)の3もいいかもしれません。

リガチャーは、やはりセルマーの一本締めタイプ。予算に余裕があれば金メッキ、さらに余裕があればBGのL11などもいいでしょう。ハリソンやJLVも人気ですが、ハリソンはやはり耐久性が少し心配、そしてJLVは高価すぎるし着脱が少し難しいということで、セルマーを挙げました。

テナーサックス

●マウスピース:H.Selmer S90 180
●リード:Vandoren Traditional 3
●リガチャー:H.Selmer LIGATURE GL

続いてテナーサックス。

マウスピースは、これまたセルマーS90 180。そのほかには「Vandoren T20」や「Selmer Concept」なども人気ですが、どちらも楽にコントロールできるものではなく、初心者向けではない印象です。

180の他には、「H.Selmer S80 ★(ワンスター)」もおすすめです。こちらは初心者でも扱いやすいマウスピースだと思います。

リードは、これもまたバンドーレンの青箱3番。テナーは楽器が大きいので、下手に3半などに手を出さない方がいいでしょう。ソプラノやアルトに比べて音大生やプロも3を使用している人が多い印象です。

リガチャーは、またまたセルマーのラッカー。こちらも予算があれば金メッキ等でもいいでしょう。最近はBG L41やハリソン、JLVのほかに、バンブーも人気です。

しかし紐リガチャーはネジタイプに比べて締めるのに少し慣れが必要なので、楽器の扱いになれていない方には不向きだと思います。

またテナーは柔らかい音が欲しいと革リガチャーに手を出す人がいますが、こちらも初心者にはおすすめしません。自分には柔らかいように聴こえていても、第三者からするとぼやけた暗い音色になっていることが多いです。

バリトンサックス

●マウスピース:H.Selmer S90 180
●リード:Vandoren Traditional 3
●リガチャー:H.Selmer LIGATURE GL

最後は、バリトンサックスです。

マウスピースは、やっぱりセルマー S90 180。バリトンは190の方がいいのでは?と思うかもしれませんが、やはり180が色々とバランスが良いと個人的には感じています。

その他には、「Vandoren BL3」や「ルソー 4R・5R」、「Selmer S80 D」なども人気です。特にS80のDは人気ですから、もし可能でしたら吹き比べてください。

リードは、やはり青箱の3番です。そもそもバリトンまでくるとあまり選択肢がありませんので、とりあえず青箱にしておくのが良いでしょう。ダダリオのレゼルヴという選択しもありますが、私は使用したことがないですし、周りでも使用している人を見たことがありません(おすすめしない訳ではなく、分からないというだけです)。

リガチャーは、これもやっぱりセルマーのラッカーです。予算に余裕があればBGのL61やバンブー、LJVなどもおすすめです。

まとめ

というわけで、
【S90 180 / 青箱3 / セルマーラッカー】
の組み合わせが最高、というお話でした!笑

もちろん予算があれば上記したその他の選択肢もありますが、初心者にとってこのセッティングでもなかなかの出費だと思います。

それに最初に大きく出費して、リードや楽器の調整にお金がかけられなくなるのは絶対NGです。

その点このセッティングなら比較的に予算は抑え目でいけますし、使わなくなっても予備として持っていてまったく問題ない、プロでも使えるセッティングです。

ですから、まずはここから初めてみてはいかがでしょうか。

参考になれば幸いです!

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音大卒業後、某企業でレッスンや楽器販売などを行う。 2022年からライター兼ミュージシャンとして独立。 「おひとりさまスクエアシリーズ」 「実力でぶん殴られたシリーズ」などを投稿