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バンドーレンリード第3弾、VANDOREN V21
みなさまこんにちは、もつでございます。
さて本日は、バンドーレンリード吹き比べ企画第3弾、『V21』です!通称は聞いたことがありません、そもそもあんまり見かけない…。
この企画の中ではおそらく一番若手かな?数年前に発売されたリードです。商品コンセプト上、なかなか爆発的ヒットはしていないイメージですが、これはこれでなかなかおすすめですよ!
まずは公式から
どんなジャンルにも、どんなマウスピースにも対応し、最高の結果をもたらしてくれる優れたリードです。 サクソフォン用としては初めての、ヒールを狭くした円錐形にデザインされた、アンファイルド・リードです。 透明感があり、非常にあたたかく芯のある音で、音の伸びもずば抜けており、正確なアーティキュレーションと、間隔の広い跳躍も容易に演奏できます。
バンドーレン日本公式サイトより
という訳で、どんなマウスピースでも最高の結果をもたらしてくれるリードだそうです。これがこのリードの開発コンセプトで、「クラシック向けっぽいカット」と、「ジャズ奏者が好むアンファイルド・カット」を掛け合わせたのもその辺にあると思います。
ただこのコンセプトが、我々奏者を迷わせたんです……。どっちつかずな印象を持ってしまったんです。そして見た目が青箱なので、「なんか青箱的な何かが出たな?」というイメージでした。
という訳で私の周りでは「これならいつものでいいかなー」という方が多く、あまりヒットはしなかった印象ですね。世界的に見れば結構売れたのかしら?どうなのかしら??
ちなみに『V●●』というリードは『V12(銀箱)』『V16(濃緑)』そして今回の『V21』がありますが、すべてちょっともっさり感がありますね。クリアな音色というよりは、渋いとかダークとか、そういうイメージが強いように思います。
インプレッション
個人的に「ダダリオのレゼルヴっぽい」という印象でした。吹きやすい、コシが強すぎない、音も立ち上がりも雑味なくクリア。青箱のちょっと音も吹奏感も軽くしたもの、そんな印象でした。
ただレゼルブに比べると、やっぱりアンファイルド・カットなのでダークな感じはありますね。レゼルブの方が「20代」だとしたら、こっちは「35歳」くらいでしょうか。レゼルブの方が元気ハツラツ、こちらはちょっと落ち着いた感じですね。年齢の例えいりませんね。
そして青箱に比べると、上手く言えませんがジャズ・ポップス色がほんのり漂う。音色は落ち着きがあるけれど、含まれる成分の中にそういうのが居る感じがあるんです。ものすごく漠然としておりますけれど…。
おすすめマウスピース、番手など
もちろんクラシック系にはすべておすすめです。S90、S80、コンセプト、AL3、AP3、なんでも合うと思います。青箱を使っているけれど、ちょっと重たいなぁという方には特におすすめです。
ジャズ・ポップス系のマウスピースにもおすすめです。ただちょっとコシはありますから、そこは注意かと思います。クラシック的な清潔感、まとまり感も持っていますから、「なんか暴れないな」という印象はあるかもしれませんね。メイヤーならひとまず2半~3あたり、メタルも2半あたりでしょうか。ただほんとにコシがあるので、ちょっとキツい人もいるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか!バンドーレンリード吹き比べ企画第3弾、『VANDOREN V21』でした!
あんまり見ないし、万能タイプゆえに特出したカラーがなく選択肢に入りにくいリードですが、結構おすすめできるリードだと感じました。
この記事が参考になれば幸いです!