今回は、バンドーレンの新製品、【Profile AP3】のご紹介です!
一昨年ごろからようやく国内でも安定して手に入るようになったAP3。まだ使ったことがないという方も多いのではないでしょうか?
今回は私、もつ目線でレビューしていきます!
Profile PA3
Vandoren Frofile AP3は、バンドーレンが発売しているクラシック用マウスピースとしては一番新しいモデルです。
2019年の春ごろに情報は出ていましたが、待てど暮らせど日本に入ってこず…
この投稿をInstagramで見る
この投稿を見て、「エイプリルかぁー!」とか思っていましたが、実際2020年になってようやくちょこちょこ、という感じでしたね。
国内よりも海外の方が手に入りましたから、セルマーのクロード・ドゥラングルモデルとこのAP3を、サクソフォーンコングレスのタイミングなどで試したという方もいらっしゃった記憶があります。
セルマーとバンドーレン、マウスピースの違い。
これは完全に主観ですが、そしてモデルにもよりますが。
まずシェアとしては、クラシックサックスは圧倒的にセルマーが多いです。須川展也氏の影響もあって、S90を使っている人がかなり多く、コンセプトもここ数年でかなりシェアが広がりました。
そして、セルマーの方が音色は作りやすいと感じる方が多いと思います。響きがしっかりとあって、潤いとか、柔らかさとか、そういった成分を含ませやすいです。
対してバンドーレンは、音色はもう少し硬質に感じる方が多いのかなと思います。その分、音の芯がしっかりとありますから、大きなホールでも遠くまでスパーンと音が飛んでいくイメージです。
さらにバンドーレンは、音程がとりやすい。これはクラリネット奏者から聞いた話ですが、クラリネット奏者はほとんどの方がバンドーレンのマウスピースを使っているらしく、セルマーだと音がぼやけたり、音程がとりにくかったりするそうです。
レビュー
現在メインで使っているわけではないのですが、一時期使っていました。
とにかく音程がとりやすい!そして低音があたりやすい!さらにバンドーレンにしては、音色がまろやかでコントロールしやすい!
プロの方も、特に昨年は使っている方ちらほらいらっしゃいましたね。
しかし、先ほどのジェローム・ララン然り、他の日本人奏者然り、AP3に一回移行して、また戻った方は結構いらっしゃるようです。
かくいう私も、今はS90に戻しました。
私が戻した理由としては、どうしても目指す音色に持っていけなかったから。具体的には、潤いがない印象があったから。
いや、多分ほかの方が聴いたら対して違いはないと思います 笑。それに、そういう潤いのない硬質な音色の方が、ホールではしっかり響いたりします。
さらに言うと、どっちつかずな印象もありました。バンドーレンの過去のマウスピースと比べると音色のコントロールはしやすくなったのですが、「これならセルマーでも良くない?」みたいになってしまったんです。
リードも、3だと柔らかいし3半だと硬いし、なんかしっくりこないなぁ…という。
良くも悪くも、今までのバンドーレンとセルマーの中間みたいなマウスピースで、「これならセルマーのコンセプトとか、前のバンドーレンとかの方がちゃんと選ぶ理由があるなぁ…」と、感じてしまいました。
足りない部分
というわけで上記の通り、【潤い、響きのある音色】と【AP3らしさ、個性】の2点です。
万人受けは、もうS90がいるから不要なんですよね。S90を超える万人受けモデルを作るのってかなり難しいとも思いますし。
今までバンドーレンを使っていた人は、コツーン・スパーンとした音色とか、音色の幅広さとか、そういう部分が好きだったと思うんです。
そういう人には、なかなか刺さらないですね。しかもセルマーを使っていた人にとっては音色が今ひとつ。
というわけで、このマウスピースを最初の一本にするなら良いかもしれないのですが、わざわざ乗り換えるほどの良さがあるかと言われると、微妙かもしれません。
おすすめの方
ということで、Profile AP3がおすすめな方は
⚫︎バンドーレンを使っていて、音色に悩んでいる方
⚫︎セルマーを使っていて、音程に悩んでる方、音色がぼやける方
⚫︎初心者の方で、ある程度パワーはある
という感じです。今気に入っているセッティングがあるなら、わざわざ乗り換えの必要はあまりないかもしれません。
セルマー コンセプトを使っている方は、一度試してみてもいいかもしれませんね。近いものを感じると思います。
まとめ
というわけで、Vandoren Profile AP3についてでした。
何か参考になれば幸いです。
ではまた!
コメントを残す